05.26
中野区議会臨時会において、議長選挙・副議長選挙が行われました 5月26日に行われた中野区議会臨時会において、議長選挙・副議長選挙が行われ、議会人事が改選されました。日本共産党議員団から、副議長選挙に浦野さとみ議員が立候補しました。議長選挙・副議長選挙の結果は以下の通りです。
【議長選挙】
投票総数41票(有効票41票、無効票0票)
森たかゆき(立・国・ネ・無) 22票
大内しんご(自民) 19票
【副議長選挙】
投票総数41票(有効票40票、無効票1票)
小林ぜんいち(公明) 21票
浦野さとみ(共産) 19票
また選挙の前には非公式ながら、全議員を対象とした選挙立候補者による演説会が行われました。浦野さとみ議員の演説は以下の通りです。
副議長選立候補にあたっての所信表明
2025/5/26
浦野さとみ
今回、副議長選に立候補させていただきます浦野さとみです。こうして所信を表明する場をいただいたことに感謝申し上げます。率直に申し上げると、5人会派として副議長に手をあげることは異例です。また、私自身が最適かと言えば、至らない点も多々あると感じています。しかし、この間、色々と感じてきたことや様々なお声も踏まえ立候補を決断しました。理由は大きく二つあります。
一つは、議会のあり方、運営について改善・見直しが必要という点です。私自身、区議として15年目に入り、色々な議会の側面にふれてきましたが、私自身、会派主義の意識も強く、少数会派・無所属の方の苦労や大変さにきちんと真剣に向き合えてきたかと言えば、反省することも多いと感じています。初めて幹事長職を担うこととなり、この前期2年間、会派を代表して、議運・議運協・改善検討会・会派代表者会に出席してきましたが、少数会派や無所属の方々が参加できない状況で様々なことが決まる現在のあり方は、やはり、見直しが必要と感じています。
同じ選挙で選ばれた42人、一人ひとりの発言が議会運営の中できちんと反映される仕組みが必要です。それは、要望書を受け取るというかたちだけではなく、一緒に参加し議論できる場、合意形成していく場が大切と思います。当然、42人に多様な意見があります。参加する人数が増えれば、議論にも時間が必要だと思います。でも、その中で意見を出し合い、互いの意見を知り、議論することが、現在の区議会構成のもとでとても重要なことだと考えています。
ほんの一例ですが、例えば、以前に、都ファ・無所属の皆さんから出された要望書の扱いについても、私たちはきちんと議題にすべきと主張しましたが、合意には至りませんでした。これまでの確認事項や規則などをあらためて再点検し、議論を本気で始めるため、会派を超えて力をあわせたいと思います。
もう一つは、開かれた議会への取り組みをさらに前進させたいという点です。この前期2年間、酒井議長のもとで進んできた住民に開かれた議会の取り組みは、確実に前へ進んできました。2023年12月の陳情採択に基づくものですが、同様の陳情は2019年にも出されていました。この時、自民党・公明党は反対をしています。私は、この開かれた区議会の取り組みは、実はもっと早くすることも可能だったとも考えています。やはり、誰が歯止めをかけてきたのか、ここは忘れないでいたいと思います。今後、すべての委員会のライブ配信も含め、後期2年間、開かれた議会の取り組みをさらに進めるため、力を尽くしたいと思います。
最後になりますが、昨年の羽鳥区議の本会議での質問にあたっておこなわれた、議事録削除・発言侵害について、触れさせていただきます。これは42人の議員誰にでも起こりえる問題と捉えています。議員は自分の発言に責任を持っています。その発言を、権力を持つものの判断で削除することは絶対にあってはならないことです。これは議会民主主義の根幹です。この件の取り扱いも、議運協という住民が傍聴できない場でおこなわれてきました。仮に、都ファや無所属の方々の発言だったとしたら、現在の枠組みでは協議にも参加できないまま削除されていた可能性もあります。どの観点からも許されないことであり、これを実行した当時の副議長の姿勢は問われ続けなければいけないと考えています。
中野区議会の民主主義を守り発展させること、開かれた中野区議会をつくっていくこと、住民参加をさらに進めていく中野区議会とするために力を尽くすことを述べて、副議長選立候補にあたっての私の所信表明といたします。ありがとうございました。