政策・見解

学校統廃合に関する見解(概要)

「日本共産党中野区議団ニュース」2003年3月特別号より



えーッ小中学校を半分に?!
区教委(プロジェクトチーム報告)が
いきなり統廃合計画

 「学校の適正規模・適正配置は、つまるところ統廃合の問題である」とする「区立学校の適正配置検討プロジェクトチーム」の報告が、1月20日、中野区教育委員会事務局から区議会文教委員会において示されました。区立の小中学校をばっさり減らすという内容です。すべての施設をゼロベースで見直すという田中区長の意向そのものです。
 区教委事務局は、これは教育委員会の議論のためのたたき台で、これをもとに中野区基本構想審議会の検討を経て、最終決定したいとしています。

区立小学校29⇒17校 区立中学校14⇒6校

中野のあちこちでおどろきと不安の声が上がっています

母校が消えてしまう

 向台小・富士見中を卒業した者として、両校とも廃校にされそうと聞いて一言。
 長男は、すでに両校とも卒業。長女は、今年富士見中を卒業します。次男は今年向台小の6年生になります。自分の母校に子どもが通い卒業していくのは、感慨深いものがあります。
 「子どもが少ないから統廃合、財政危機だから先生を減らす」といった行政の論理のおしつけはやめて、統廃合などせずに20人学級でも、10人学級でもいいから本当のゆとり教育をめざして欲しいと思います。

弥生町在住 細井 智

小規模だから心が通いあうのに

 長男(高3)が生まれるとき、東中野5丁目に引越して来ました。子どもが安心して通学できる距離に東中野小学校、第3中学校があるというのが魅力でした。
 学校があってこそ「住み続けたい地域」になるのだと思います。
 我が家の二人の子どもたちは先生が顔と名前をすぐに覚えてくれる小さな学校の中で大きくなりました。また中学校では幼稚園児との交流も経験しました。学校と家庭、地域が一緒になって子どもを育てようという時代。学校はまさに地域の宝なのに…。

東中野5丁目在住 中村尚子

地域になじんだ学校をなぜ

 「えっ、俺たちの学校がなくなるの!」「そんなのおかしいよ。」息子(18歳)の第一声です。
 数年前、中学校が荒れた時も保護者や先生たちとの話し合いはもちろんですが、地域の方たちにも助けられ、温かく見守られていることを実感しました。地域から学校が消えてしまったらどうなるのでしょうか。
 それに子どもたちは遠くまで通わなくてはいけません。今でさえ通り魔、不審者など、不安なことがいっぱいなのに…。

大和町在住 宮澤光子

図書館・幼稚園の統廃合も

 8つの区立図書館を5館に、4つの区立幼稚園も3園にして民間にゆだねることももくろまれています。教育・文化を「改革」の名で切りすてていいのでしょうか。

▲ページトップ


乱暴な統廃合計画は白紙に

 中野区教育委員会プロジェクトチーム報告は、区立学校適正規模適正配置についてこれまで教育委員会がとってきた考え方や方針に著しく反するものになっています。また、全国的に広がっている少人数学級への流れにもそむくものです。

区教委「プロジェクトチーム報告」の問題点

教育学者・区民・各界代表がまとめた「答申」ふみにじるもの

 中野区教育委員会は、2000年1月、学識経験者、教職員、PTAなどの区民団体、公募区民、区議会議員など35人で構成する「中野区立学校適正規模適正配置審議会」から「小規模校を統廃合し望ましい学校規模を確保しなければならない緊急性は見当たらないといえる」という答申を受けていました。

財政効率優先で、ゆき届いた教育(少人数学級)無視

 プロジェクトチームの報告は、この「答申」を無視し、統廃合という結論を引き出すための根拠として、適正な学校規模を
小学校 18学級 児童数600人
中学校 18学級 生徒数630人
と決めつけています。
 しかし、これでは狭いグランド、窮屈な教室、また、一人ひとりの子どもに十分な手がゆき届かない現状をさらに悪くすることになるのではないでしょうか。
 財政効率を優先し、大規模校化すれば特色ある中野の教育は衰退するばかりです。

地域社会との結びつきもないがしろに

 この報告は、学校と地域社会との結びつきについても乱暴に無視するものになっています。
 町の学校がなくなることは、子どもにとって重大であるばかりでなく、その学校をひとつの核としてきた町や商店街が大きな影響を受けます。近くに学校があるかどうかは、その町に住むかどうかの選択の条件にもなります。学校のない町はさびれていく事になりはしないでしょうか。

教育関係者・父母・区民のみなさん
日本共産党は提案します

 中野区の教育予算が、この10年で、最高時の4割にまで削られるなか、日本共産党区議団は図書館司書と栄養士の全校配置を崩さずに守らせてきました。また、普通教室の冷房化、必要な耐震補強工事、スクールカウンセラーの全中学校への配置などもすすめてきました。
 今回、突然の学校統廃合計画(プロジェクトチーム報告)は子どもたちや地域社会を考慮しないあまりにもひどいものです。
 統廃合問題は、慎重のうえにも慎重を期し、あくまでも子どもの成長と発達という観点からすべての関係者で協議することが前提でなければなりません。

審議会答申を尊重し、時間をかけた十分な区民論議を
区民の自由な議論を妨げる一方的な「統廃合計画」は白紙に戻すこと
統廃合を理由にした校舎等の改修工事の先送りはしないこと
区立幼稚園、区立図書館の統廃合計画(教委事務局)も白紙に戻すこと
30人以下学級の実現、欧米並みに1クラスに2人の教員配置などで、すべての子どもにしっかりした基礎学力を

▲ページトップ