区立幼稚園の保育料を現行の年間9万4800円から13万6200円に、1・44倍も引き上げる条例が一部修正のうえ可決されました。
この値上げで、中野区の保育料は23区の平均保育料(7万6080円)の1・8倍になります。

「子育て支援」に逆行

全国最低水準の中野区の出生率。それだけに、子育て世代に対する支援策の充実が求められており、「教育費や医療費などを助成してほしい」という区民の声が多く出されています。
区の説明会で、関係者から「これ以上保育料を上げないで」「これでは中野区で子育てができなくなる」など、値上げに反対する声がたくさん出たのは当然です。

「公私格差是正」の主旨にも反する

私学への助成金を増額させることによって、公立より大幅に高くなる私立の授業料を安く抑えるのが「公私格差是正」です。中野区のように区立を高くすることによって格差の是正を図ろうとするのは根本から間違っています。

自民・公明の修正案も本質は同じ

あまりにもひどい値上げ案に対し、与党の自民・公明両党が、3年間で順次1・5倍まで値上げする区の原案に対し、4年間で引き上げる修正案を提案。これを他党の協力をえて多数で可決しました。党議員団は大差ない原案・修正案ともに反対しました。

幹部職員出勤偽装事件

住民側勝訴! 区は控訴をとり下げよ

11月2日、東京地裁は、病気で無断欠勤していた職員(故人)のタイムカードを不正打刻し出勤を偽装し、給料を支払った事件について、事件を起こした当時の総務部長と総務課長に約82万円の賠償を命じ、区長には賠償させる責任を課す判決を出しました。住民側(市民オンブズの区民)の訴えをほぼ全面的に認める内容です。
この事件が起きて区議会総務委員会に報告された時、党議員は真相を明らかにすべきとの立場で質問し、区長にも申入れを行ないましたが、他党議員はダンマリを決め込んだり、自民党は「おこったことはしょうがない」という始末でした(2004年6月)。
その後、区の監査委員会は区民から出された住民監査請求を行ない、「給与の返還をさせるよう」区長に勧告していましたが、区長は無視してしまいました。
今回、監査委員会勧告に続き、裁判でも区の誤まりが裁かれました。真摯に受け止めることが区民への責任ある態度です。ところが、不当にも区長は高裁に控訴しました。控訴して守るものは一体なんでしょうか。区民の信頼回復のために、直ちに取り下げるべきです。