【本会議・討論】
第60号議案 「中野区立児童館条例の一部を改正する条例」に対する反対討論(7月5日長沢和彦)

○31番(長沢和彦) ただいま議題に供されました第60号議案、中野区児童館条例の一部を改正する条例に対し、日本共産党議員団の立場から反対の討論を行います。
 反対の理由は、児童館をつぶしてしまっては、子どもの居場所を確保できないために、中野の子どもたちの豊かな育ちを保障できず、子育て支援に逆行するからにほかなりません。
 児童館は、小学生や中学生だけでなく、乳幼児親子の居場所としても重要な施設です。どの児童館でも乳幼児親子が来館して、子ども同士の交流や親子同士の交流の場として活用されています。週に何度かは児童館職員の援助のもと、子育て事業が行われてもいます。
 区は、乳幼児親子の居場所の代替場所として保育園を挙げています。しかし、近くの私立保育園での子育て事業は週3回、限られた時間だけのものです。児童館のように、開館時間にいつ行っても親子で触れ合う場、ほっとルームという場所があって、毎日のように自由に通えるものではありません。特に午前中は小学生もいないので、広い遊戯室で伸び伸び遊べていました。
 また、キッズ・プラザは、条例規定からは小学生を対象としています。児童館のように、乳幼児から中高生までを対象としているわけではありません。キッズ・プラザ緑野で乳幼児親子の対応を検討しているといいますが、やはり、児童館のような活用ができる保障はありません。区も言うように、原則は、やらないというものです。桃花小や武蔵台小と同様に例外の扱いでしかないのです。しかも、学校の授業などと動線がぶつからないことが重要なはずですが、緑野小のキッズ・プラザの場合は、設計の際に動線について検討された形跡はありません。
 北部圏域では、江古田児童館がなくなり、沼袋西児童館がなくなり、さらに丸山児童館の廃止で、乳幼児親子の居場所を奪うことになります。子育て支援を言いながら、児童館をつぶすのは問題です。残して充実・発展させることこそ必要です。
 キッズ・プラザの設置と学童クラブの移転及び廃止についても関係するので、触れておきます。
 キッズ・プラザ緑野の設置については、区は小学校内にキッズ・プラザ設置を進める際に、2教室分、約120平米を確保すると言ってきました。しかし、キッズ・プラザ緑野の敷地面積は約88平米しかありません。狭いところに押し込むことになります。キッズ・プラザでは共通して高学年の児童の参加が減っていると言われていますが、施設規模が小さくなったことで魅力を失っているのではないでしょうか。
 中野区の標準的な児童館の規模は500平米です。安全に健やかに子どもたちの居場所として存在する児童館をつぶしてしまうのは間違いです。
 もう1点、学童クラブについてです。
 厚生労働省の放課後児童クラブガイドラインによれば、学童クラブが子どもたちの生活の場を保障するため、児童1人当たり1.65平米の広さが必要です。これまでは一応この基準を守ってきました。丸山学童クラブの現行の定員数は、児童館内と学校内を合わせて85名。施設面積は約139平米あります。しかし、今度は約88平米と、現行の6割しか確保できません。学童クラブの定員数は施行規則で定めるとしていますが、需要調査を行った上で決めることにしています。しかし、ガイドラインの基準1人当たり1.65平米を守るならば、最大で53名しか受け入れられないということです。キッズ・プラザで吸収できるようなことも漏れ聞こえてきますが、そもそも役割が違います。しかも、先ほど触れたように、キッズ・プラザ自体が狭いのですから、それも無理な話です。学童クラブは、保護者から保育料まで取りながら放課後のクラブ児童の生活と遊びを保障しないあり方は無責任であります。
 以上述べて、反対の討論とします。(拍手)

○議長(大内しんご) 他に討論がなければ、討論を終結いたします。
 これより起立により採決いたします。
 上程中の議案を委員長報告どおり可決するに賛成の方は御起立願います。

〔賛成者起立〕

○議長(大内しんご) 起立多数。よって、上程中の議案は可決するに決しました。