【本会議・討論】
新井保育園転園計画と保育環境を整備することを求める陳情に対する賛成討論(山口かおり)


 ただいま上程されました第1号陳情「新井保育園転園計画を凍結し、保育環境を整備することについて」を、日本共産党の立場から賛成討論いたします。
本陳情は、新園運営事業者の募集を延期し、転園計画を3年間凍結し、新井保育園として保育するために園舎等を設置することを区に求めるものであり、2030筆の署名が届けられています。

 新井保育園については、耐震性の問題により、現在の保育園施設での保育を続けることが困難なことから、新園が建設されるまでの間、近隣の保育園に転園する計画が進められています。しかし、その計画に対して、陳情者である新井保育園の保護者たちからは、入園の際に民営化に伴い転園が発生するという説明を受けておらず、生活や仕事に混乱が生じているという声がだされています。
 その後、区は新井保育園の民営化に関する説明や、保護者との話し合いの場を何度か持ってきましたが、5月に開催された説明会の際にも、転園に関しての質問や意見が多くだされ、保護者の不安は払拭されていません。受け入れ先である沼袋保育園では、高齢者会館の一部を活用するなどして、園児を受け入れる予定ですが、沼袋保育園での保護者説明会においても、受け入れによって保育室が狭くなることや安全性の観点からやはり多くの不安の声が出されており、区議会議長に対しては新井保育園の転園計画を見直すように求める要望書が1475筆の署名とともに出されています。両園の保護者に対して、十分な説明がなされ、納得が得られているとは到底いえない状況にあります。

 また、中野区では4月1日時点で待機児童が144人も生み出されており、区がどのようにこうした待機児童に対して保育環境を整備する責任を果たしていくかが問われています。新井保育園では現在、待機児童数が特に多い0歳児、1歳児の園児募集が停止されており、さらには来年度も園児募集の停止が続くことから、待機児童の増大に拍車をかけています。
 新園の事業者の募集が既に行われていますが、4月に民営化事業を開始した陽だまりの丘保育園では、民営化による保育の質の低下や安全対策が大きな問題となり、転園を望む声や受け入れ先がないためにやむなく引っ越しまで検討しているという保護者もいると聞きます。職員の体制や安全性などに多くの苦情や問い合わせが区や東京都に出されており、区の民営化計画によってさまざまな問題が生じています。これ以上、区は、保護者の合意なく、強引な民営化計画を進めるべきではありません。

 区が、保護者の声に応え、転園計画を見直し、十分な保育スペースを確保できる園舎などを設置するよう努力することを求め、賛成討論といたします。