【本会議・討論】
小学校統廃合に合わせ学童クラブ3つを1つに統廃合し、および北江古田学童クラブを廃止する条例に対する反対討論(12月10日来住和行)

○41番(来住和行) ただいま上程されました第66号議案に、日本共産党の立場から反対討論を行います。
本議案は、「桃が丘」「桃園第三」「仲町」の三つの学童クラブを廃止し、桃花学童クラブを新設するものです。また、「北江古田」学童クラブを廃止しようとするものです。
学童クラブは、働く親を持つ子どもの生活と育ちに責任を持ち、家庭にかわり毎日の生活を保障する場です。単なる「遊び場」ではありません。学童クラブでは、学校の緊張から解放され、「ただいま」と帰り、おやつを食べ、遊び、宿題をし、疲れたら寝転がってもいい。友達との関係を悩んだり、喜び合ったり、そういう豊かな関係をつむぎ、安全と安心を保障する場所でなければなりません。
本議案は、小学校の統廃合に伴い、それにあわせ学童クラブを廃止し統合していくというものです。学校の統廃合による問題についても、地域的には通学時間と安全に対する不安を取り除くには至っておりません。統合される桃花学童クラブができるまでの間は、橋場児童館と桃三小に振り分けようとしています。廃止・統合は、児童館、学童クラブを中心とした地域の子ども集団づくりにも大きな影響が及ぶことになります。
同時に、学童クラブの統合は、大規模な学童クラブ化を生み出すことにつながります。現に統合される桃花学童クラブの予測される定員は90人となり、まさに大規模クラブです。厚生労働省の「放課後児童クラブの適正規模についての調査研究」報告書では、1学童保育の適正規模は「30人が望ましい」と結論付けています。大規模化は一人ひとりに目が届きにくく、丁寧にかかわれなくなります。さらに、親と指導員との関係も親同士の関係も薄くなってまいります。
中野区は、これまで少なくとも学童クラブを生活の場としてとらえ、学校内から児童館など学校外での事業として「館」を保障して取り組んできました。
しかし、中野区は学校統廃合にあわせて学童クラブを廃止・統合するだけでなく、谷戸学童クラブをはじめ、クラブそのものを株式会社を含む民間に委託・転換するなど、子どもの放課後を民間と地域団体に担わせ、区としての役割と責任を放り出す方向に踏み出そうとするものです。このことは、中野の学童クラブ事業の歴史をこれまで築いてきた職員、父母、地域の協働を評価検証することなく、廃止・統合するものであり、認められません。
日々厳しくなる子育て環境を、身近な地域でこれまで以上に豊かに発展させ、よりよいものとすることを願って、反対の討論といたします。