【本会議・討論】
仲町小学校、桃丘小学校および第六中学校を廃校とする条例案に対する反対討論(7月4日岩永しほ子)

○42番(岩永しほ子) ただいま上程されました第48号議案、中野区立学校設置条例の一部を改正する条例に、日本共産党議員団の立場から反対討論を行います。
本議案は、仲町小学校と桃丘小学校、桃園第三小学校の3校を廃校し、統合した新しい桃花小学校の設置、第六中学校と第十一中学校の2校を廃校し、統合した緑野中学校を設置するというものです。
中野区教育委員会が進めようとしている学校再編計画は、財政効率優先の発想から、一律に「再編」という網をかけて行う乱暴な計画です。それぞれの学校が持っている歴史や地域特性を大切にしたいとの区民の願いが無視されています。
仲町小学校では、児童が少ないという特性を生かし、児童が担任を越え、学年を越えた人間関係をつくり、学校と地域では交流を深める取り組みが行われてきました。そして、教育委員会に「小規模校のよさを認めてほしい」と、PTAや町会が一緒になり陳情されました。しかし、教育委員会はその声を切り捨てました。
また、仲町小と第九中が統廃合されることで、小学校と中学校で2回も転校しなければならない子どもがいるという問題や通学距離が長くなり、特に低学年にとって大きな負担になることについても、教育委員会はそれらを理由にした「指定校変更を弾力運用で認める」というだけで、教育的配慮を持った責任を果たそうとしません。
子どもたちが希望を持ち、次代を担っていく教育にふさわしい教育環境が整えられることをだれもが願っています。それにこたえる教育委員会の姿勢を期待しています。
ところが、新しい桃花小学校は、現在の桃園第三小学校の校舎を一部改修するのみで、スペースがないため、仲町小にある弱視のけやき教室は本郷小学校に移転されます。体育館は建てかえるものの、開校時から数年間は新校といっても必要な広さを確保できないままです。また、工事期間中は体育館の使用をどうするのかという問題が生じます。
十一中にある肢体不自由児のたんぽぽ学級は、この際、休憩室の確保を求められていますが、それにこたえられていません。
教育委員会は当初、学校を統合することによって、区民が誇れるような学校を建設すると言いましたが、教育環境の整備に問題を残したままです。教育行政区民参加条例を生かし、地域や学校関係者、子どもたちとの話し合いや合意が必要だとの主張も生かされていません。
さらに、一クラス40人学級のまま計画を押し進めようとしていますが、少人数学級にすることで、学校施設のあり方を抜本的に検討すべきとの繰り返しの提案についても無視をしました。
今日、少人数学級の成果は、文部科学省も認めるようになり、今では東京都以外の道府県で実施されています。23区の教育委員会でも、北区、足立区がその実施を東京都に求めていくことを明らかにしています。このように、時代の流れは少人数学級へと進み、全国的には小規模校のよさを見直し始めています。中野区が進もうとする方向は、このような時代の流れに逆行するものです。区民合意の形成が不十分なまま、見切り発車する学校統廃合を押し進めることには賛成できません。
学校が、子どもたち、保護者、地域に喜ばれる教育活動を展開できるよう、私たちは教育環境を整備するために努力することを述べて討論を終わります。