2019年11月号
日本共産党中野区議団ニュース2019年11月号を発行しました1.児童館、今後の配置の考え方が示される
現在、区内の児童館は18館(2館は高齢者施設と併設)ありますが、前区長のもとで、全廃計画が示されていました。「児童館廃止方針を見直す」ことを掲げた酒井区長のもと、今後の配置のあり方が10月上旬に区議会所管委員会に報告されました。
児童館は中学校区に1館の配置(全9館)とし、現在の児童館の機能に加えてアウトリーチなど新たな機能・役割を持たせていくとしています。
党区議団は、子育ち・子育て支援の場であり、ネットワークの拠点でもある児童館は全館残していくべきであることを繰り返し求め、質してきました。いま、地域の中で心配されていることは、身近な児童館の存続がどうなるのかということです。区は、具体的な配置場所については、来年の中野区基本構想・基本計画(案)の中で示していくとしています。今後、当面の間は、区内の乳幼児・児童数は減らない想定がされている中、まずは利用者・保護者・地域への丁寧な説明とともに、そこで出された意見を十分に反映させていくことが求められます。
2.予算要望書を提出しました
10月21日、党区議団と地区委員会は酒井区長に対し、「2020年度予算編成にあたっての要望書」を提出しました。お寄せいただいた声や区内各団体との懇談で出された願いを134項目の要望書としてまとめました。一つ一つ実現のために力を尽くしていきます。
3.学習会「ジェンダー平等の社会へ」を開催しました
区議団では10月26日、中野区同性パートナーシップ宣誓制度1周年を記念した講演会「ジェンダー平等の社会へ」を開催しました。自身も同性愛者で弁護士の南和行さん、中野区パートナーシップ制度第1号の大江千束さん(LOUD代表)に講演していただきました。LGBTをめぐる性における「普通とは何か」というお話、宣誓書を受け取って1年経っての体験談などの話に参加者は大きくうなずいていました。
4.視察に行ってきました
区議団では10月17,18日で静岡市と野洲市に行政視察を行いました。静岡市では今後、中野区でも開設する予定の児童相談所と里親制度の充実について、野洲市では税金滞納を福祉支援へとつなげる「滞納いただきました条例」について学びました。
5.シルバーパス制度の改善を求める意見書が全会一致で可決
シルバーパスの改善を求める意見書が全会一致で可決されました。現在、シルバーパスは住民税非課税世帯などは1000円ですが、それ以上は一気に20510円にもなります。意見書はその中間の区分を設けることを求めるものです。
6.第3回定例会、主な質疑のやり取りを報告します
(1)一般質問
① 来住和行
平和行政
Q.来年は広島・長崎に原爆が投下されて75年であり、国連で発効50年を迎える核拡散防止条約再検討会議も行われる。区は1990年に中野区における平和行政の基本に関する条例を制定し、その第3条では平和行政を推進するため国内及び国外の諸都市との平和に関する交流を進めるとしている。来年夏の被爆75年の広島・長崎市主催の記念式典に、区の事業として中野区民の親子での参加を呼び掛ける事業をしてはいかがか。
A.実際に被爆地を訪れ、核兵器の悲惨さや平和の尊さを身近に体験することは意義がある。事業の規模や対象者、経費などの課題があり、他の自治体での取り組みも参考に実施すべきか検討する。
② 羽鳥だいすけ
エアコン
Q.荒川区でも実施したような高齢者・障害者を対象としたエアコン新規導入への上限5万円の助成制度を中野区でも行うべきでないか
A.荒川区と同様の制度は区の財政負担も多額になるので、他の自治体の動向もふまえ、十分な検討が必要。
水害対策
Q.水害が発生した時に、自分のところの浸水がどの程度になるか写真など使って分かりやすくイメージできるようハザードマップを充実すべきでは。
A.ハザードマップの充実を検討したい。
公営住宅
Q.区内にある公営住宅の戸数を維持・拡充する必要があるのでは
A.戸数を維持しつつ、住宅確保要配慮者については民間と連携し、民間賃貸住宅も活用しながら対応する。
(2)総括質疑
① いさ哲郎
学童保育
Q.増え続ける学童クラブの待機児童解消のため、登録児童数・待機児童数が多い地域に学童クラブ新設を検討すべきでは。
A.校舎や学校敷地に余裕が無く新設は困難であり、民間誘致を検討している。
若者支援
Q.区が(仮称)総合子どもセンター内に設置を検討している若者支援の窓口については、単なる就労支援でなく福祉的なサポートも必要と考えるが。
A.社会参加に向けた準備や居場所づくりなども含めたサービスについて検討する。
桃園川緑道
Q.世田谷区ではワークショップ形式による住民参加で緑道の整備を行っている。桃園川緑道についても住民参加でリニューアルを検討しては。
A.リニューアルや改修の際にはそういう手法を取り入れながら考えていく。
② 小杉一男
ひきこもり支援と高齢者の居場所
問 補助金を出すなど、区独自のひきこもり支援の取り組みを行っては。
答 悩みを抱える方にどのような支援が可能か検討する。また、関係団体とも連携し、必要とされる支援を考えたい。
問 まちなかサロンや地域の居場所をマップ化し、公開しては。
答 社協と協議の上、手軽に情報が得られるようにしたい。
聞こえのバリアフリー
問 早期に補聴器を使用する重要性をどう認識しているか。
答 聴覚のバリアの解消は重要であり、コミュニケーションの確保にも有効である。
問 東京都の制度を活用して聞こえのバリアフリーを実現するよう踏み出すべきでは。
答 国は認知症進行抑制効果を検証する研究を始めており、情報収集に努めたい。
7.第4回定例会の日程
11月26日(火) 本会議(一般質問)
11月27日(水) 本会議(一般質問)
11月28日(木) 本会議(一般質問)
12月2日(月) 常任委員会
12月3日(火) 常任委員会
12月4日(水) 常任委員会
12月5日(木) 特別委員会(交通特、包括ケア特)
12月6日(金) 特別委員会(駅周・観光特)
12月10日(火) 本会議(議案等議決)
第4回定例会での質問予定
長沢和彦 11/26(予定)
いさ哲郎 11/27(予定)